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2006年8月24日 (木)

紙屋悦子の青春

濃縮された時間

どこかの屋上のベンチで老夫婦が九州弁で「寒くないか」などとたあいのない会話をしている。いつまで続くのかと不安になるまで延々と話し続ける。夕焼けを眺めながら話し始め、日が落ちたから席を立つまでのわずかな時間を描いているだけ。その中に挟まれる回想シーンも紙屋悦子が戦前兄夫婦と住んでいた家での2人ないし3人の会話のみ。誰もト書きをしゃべらないのに、自然な台詞だけですべての背景と出来事を物語る。九州弁特有のリズムが妙に心地よく耳に響くようになってくる。見終わって1時間53分もの時間がすぎたことが信じられなかった。ストーリーとしての主役は原田知世と永瀬正敏だが、本上まなみと松岡俊介が実質的な主役だ。1450円で買った前売り券。大満足。こういう作品に出会うと、手当たり次第に映画を見る気力がわいてくる。★★★★★★5つまでの★の数で評価することにしたが、この作品に5つしかつけないと以後5つつける作品が現れない可能性があるので6つとした。('06/08/24 岩波ホール)

今日8月24日は夜2500メートル泳いだ。クロール。プルブイ。

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コメント

はじめまして。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
ときどき寄ってみてください。
紙屋悦子の青春もとりあげました。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

投稿: kemukemu | 2006年9月10日 (日) 21時46分

★6つの気持ちは同感です。
自分は邦画はいまひとつノレないんですが、
この映画は見逃さなくてホント良かったと思いました。
しかし毎日泳いで、映画見て「この人何者なんだろうと」時々チェックさせてもらってます。

投稿: soramove | 2006年9月18日 (月) 20時39分

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